【読書レビュー】しつもん仕事術-どんな問題でも解決できるシンプルな思考法
こんにちは、なずなです。飲食業10年、今は時短勤務をしつつ3歳の娘をほぼワンオペで育てています。
今日は読書レビュー。
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▼今日の読書
仕事柄人にものを教える事が多いのですが、「教える」って難しいですよね。「教える」って語弊があると思っていて「考える手伝いをする」と思っています。人って自分で困って「考える」ことで、身に付く事が多いと思うのです.自分がそうだったので・・・タイトルを見たとき、私自身のそもそもの考えと合致する内容だと思い、選びました!
人に教える事が多い仕事の方
子育て中の方
自分自身悩む事が多い方
こんな方には特におすすめの内容でした。
質問の本質は、気づきを得る事
著者は「質問家」を名乗っているそうです。
初めて聞いたにゃー
この本が面白いなとおもったのは、中身も重要な事は書いてありますが、大事な事は冒頭のプロローグ部分に集約されている事です。最初と目次を読めば、なるほど!と感じます。詳しい手法を見るために読み進める感じで、著者いわく、質問でどんな問題も解決できる!とのこと!!
え!そんなに!?
いい質問って何?
著者によると、良い質問・正しい質問により、人は問題解決を考える・自ら考える、とされています。
人の認識には大きく2種類あり、その受け取り方には下記のような特徴があります。
人の認識
①理解⇒人から言われた事
②納得⇒自分で気づき、考えた事
教えられた事は身に付かない、自分で悩んで気づくことで本気になり行動します。そこで、その「悩んで気づく=思考」助けるツールとして、「質問」がとても有効であるいい質問とは、問題解決のために自ら気づかせるような問いかけ、ということですね。
マインドを鍛える
いい質問をするには、マインドを鍛える必要があるそうです。マインドって何・・・心持ちというか、姿勢、ですかね。。。
良い質問のためのマインド6つ
①聞き上手になる
②まずは話をうけとめ、否定しない
③できないを克服、ではなく、できるを伸ばす
④どんなときも応援する
⑤こまめにねぎらう
⑥自分自身を満たす事も忘れずに
本の中では、部下とのコミニュケーションが例としてあげられています。確かに、上記6つが出来ている上司を想像すると、めっちゃいい人!このあとに、部下に対してのやる気を引き出す質問やフォローなどの具体例が記載されているので、とても参考になりますよ。
7つの法則がある
質問をして行く上で、7つの法則があるそうです。。、
マインドやら法則やら、なんだか多いにゃー。
①ご縁の法則
ご縁は広げるものではなく、深めるもの
②ご利益の法則
あなたが提供している価値はなに?
③分かち合いの法則
コラボレーションが競争力アップの源
④お裾分けの法則
いい事貯金で人間的魅力アップ
⑤ありがとうの法則
顧客の事本当に知っていますか?
⑥引き寄せの法則
あなたはどんな未来を引き寄せたいですか?
⑦宇宙の法則
無理をなくすと力が湧き出る
やめることがあるから新しい事に挑戦できる
さて、なんのことだか。。。となりますが、要はこの7つの法則を軸にして、深く考えて質問を広げて行く事が良い質問=良い思考=良い行動に繋がるという事の様です。例えば、①のご縁の法則。「今1番大切なご縁はなにか?」「そのご縁をより深めるためにはなにをすべきか?」など。
確かにどれも良い行動に繋げられそうなものですよね。
「宇宙」って出てくるとスピリチュアル感でちゃうけど、
自然の摂理に反するな、って意味よね・・・
ツールで深堀していく!
本の後半では、思考を深堀するためのツールを紹介しています。
曼荼羅チャート
松村さん(クローバ経営研究所代表)という方が密教の曼荼羅図を参考に開発したそうです。
F | C | G |
B | 中心核 | D |
E | A | H |
【使い方】
①中心核に考えるテーマを書き入れる。
②周りに関連する具体的な内容を記入
重要な順にA~Hに書き入れて行く。
これは似たようなツールも割りとあるのか、私も目にした事があります。目標達成ツールとして、企業で導入されているかも?メジャーリーガーの大谷選手もなんと高校生のときからこちらを使用していると聞きました。
マインドマップとも似ていますが、思考を手助けするツール、有効なんですね。型があり、見える化し、頭の中で自分に問いかけながら考える・・・できるようで難しい!!!
なんとなく考えてるんじゃだめにゃー
問いかけることの奥深さ!答えを探しつつ、質問魔になろう!
(大昔の)高校時代の哲学の授業で、先生がおっしゃっていました。
「哲学は、問答だ」
昔は哲学者が多く居ましたよね。何をしていたかというと「話していた」というのが多数だそうです(諸説あるかもw)問い続けていたんですね。
現代社会でやったらただの不審者にゃー
なぜ問い続けていたか、本当のところはわからないですが、人々になにか気づかせたかった、それで生活がよりよくなることを考えていたのかもしれませんね。
時代は「教える」から「気づかせる」「teach」から「coach」に変わっています。仕事や学問のみならず、人生・価値観についてもそうかも知れません。問う事も大事ではあるけど、答えをもって挑むことも大事だと、30代の若輩ながら思う今日この頃です。著者の言う「どんな問題も解決できる」は、良い質問ができる=自分との対話が上手、ということなのかもしれません。
なにかの参考になるかもしれません、是非お手に取ってみてくださいませ^^
では、また^^