【読書レビュー】”覚悟の磨き方”で天才思想家・吉田松陰を知る

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【読書レビュー】”覚悟の磨き方”で天才思想家・吉田松陰を知る

 

こんにちは、なずなです。

今回は読書レビューです。珍しくビジネス書や育児書ではありません。。。!

▼今回の本はこちら

覚悟の磨き方 超訳吉田松陰

 

この本でのテーマは「吉田松陰」

「尊敬する人は?」と聞かれて、「両親です」と答えるのもベタだなと思い、歴史上の偉人で誰かいないかな〜と思って探すために読んでみようと手に取りました。

両親も尊敬してますよw親になってからは本当に…

尊敬する歴史上の人物って、答えるだけでその人自身の考えや大事にしているものを表している気がするのです。

信長好きって人は天下とりたいのかと思っちゃうにゃー

ということで、歴史上の偉人たちを知る読書レビュー!日頃の生活に活かせる名言もピックアップします!

読んでよかった?偉人の本の読み方

なるほど為になる言葉ばかりで感服致しました!

偉人にまつわる本はたくさんありますが、私はもともと苦手でした。

だいたいが生い立ちから追いかけていく話だったり、一部を切り取って少し脚色してあったり、私が知りたい「この人どんな人か」の要点が定まっていない物語形式の書籍が多かったからです。

「覚悟の磨き方」では、著者の説明部分も入りつつ、殆どが吉田松陰の言葉のみ。つまり考え方をそのまま受け取れます。

そういった意味では、細かい背景やエピソードはわからないながらも、彼の考え方や価値観をダイレクトに受け取れる内容となっています。

吉田松陰とは?

まずは吉田松陰の紹介をしておきましょう。

吉田松陰は、幕末から明治にかけて人材育成において活躍した教育家です。「松下村塾」というと聞いた事があるのではないでしょうか?

安政の大獄にて若干30歳で処刑されるまでに残した名言は多くの著書に残されています。

一体どんな30年を過ごしたのでしょうか?

幼少から学問に慣れ親しんだ

1840年、長州藩(山口県)に生まれ育った吉田松陰は、父の影響で幼いころから「論語」や「孟子」などの中国古典を学びました。

明倫館(藩の学校)で藩士たちに講義をしつつ、兵学を学んでいました。世界ではアヘン戦争が起こっており、西洋の学問や兵学を学ばねばと考え、平戸の陽明学者の葉山佐内や江戸の佐久間象山などに師事しました。

その後叔父が開いた松下村塾を引き継ぎ、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋ら約80人の門人を集め、幕末から明治にかけて活躍した人材育成の場となりました。幕末になると、幕府の外交政策を批判する意見書を藩に提出するなどし、幕府政治を批判する人々を取り締まる安政の大獄(安政6年)により江戸で刑死されました。

吉田松陰の動きは後の明治維新の原動力になったといわれています。

吉田松陰|国立国会図書館

 

吉田松陰に興味をもったきっかけ

吉田松陰に興味を持ったきっかけは、人の勧めと神社の存在でした。

たびたび登場する「吉田松陰」

吉田松陰というと、教科書で読んだくらいでたいした知識は持っていませんでした。

就職してしばらくして会社内の交流の場で「自分の尊敬する人」というテーマでディスカッションする機械がありました。そこで当時のMGRのひとりが「吉田松陰」と答えていたのです。その場では全然気に留めませんでしたが、ちょっと気になる存在に。。。

神社に祀られる尊敬される存在

  • 松陰神社

私の趣味の神社巡りです。神社を調べているときに、ふと「松陰神社」が出てきました。おや、吉田松陰の神社?吉田松陰って誰だっけ?とりあえず行ってみるか〜と松陰神社へ行ってみる事に。素敵な神社でした✨

  • 乃木神社

別の日に「乃木神社」へ行く機会がありました。乃木神社は乃木大将とその妻を祀る神社です。とても気持ちのよい神社でしみじみ案内を読みながら散策していました。

びっくりしたのは乃木大将は吉田松陰と繋がりがあるということを知った時!

乃木大将は明治時代に活躍した軍人です。明治天皇下で日清戦争〜日露戦争では大将をつとめ、その後学習院院長をつとめるなど「文武両道」の人ともいわれます。乃木大将には「忠誠」という言葉に尽き、自分の信念、父母や妻、国への誠実さで明治天皇からの信頼が厚く、昭和天皇の教育役もされていたそうです。

驚いたのは乃木大将が殉死されたエピソードである。明治天皇崩御後、妻の静子さんと共に自刃された。。。結構ショッキングですよね💦

そんな「忠誠」「誠実」に尽くした方に尊敬の念が生まれました。。

そんな乃木大将の弟が、松下村塾の創始者の玉木文之進の養子になっていたのです。もともと乃木家と吉田松陰の家系は繋がりもあったようです。

そのことを知ってさらに吉田松陰(乃木大将も)が気になっていきました。

そして気になる偉人と考えたとき吉田松陰がパッと思いついたんだな〜

松陰神社公式HP

吉田松陰が紡いだ心に残る言葉の数々

吉田松陰の残した言葉は数々の著書などでも紹介されています。今回私が読んだ読書レビューで気になった言葉をご紹介していきます。

 心【mind】

010 自分はどうあるべきか

反求諸己

「全ての問題の根本は自分の中にある」「まず自分がどうあるべきか」

雑音から距離を置いて、ひとり静かに考えてみましょう。

036 感情が人生

照れないこと。冷めた態度を取らないこと。もっと自分の感情に素直になりましょう。

感情は表現すればするほど、受け取る力が強くなります。

本文より引用

 

士【Leader-ship】

061 重い責任

リーダーがやるべきことは、人一倍、周囲に目を配ったり、

みんなが気持ちよく動けるような規則を考えたり、お互いがお互いを助け合えるような、

雰囲気をつくることです。

とにあく自分の都合は後回しにして、皆のために尽くすことです。

本文より引用

 

 

志【Vision】

090 無尽蔵に掘り出せるもの

自分の外にあることは求めたからといって、得られるものではありません。

一方で、自分の内側にあるものは求めれば、いくらでも得ることができます。

人を思いやる気持ち。損得を考えずに、やるべきだと思うことをやる気持ち。

礼儀を守る気持ち。知らなかったことを、知ろうとする気持ち。

仲間との約束を守ったり、本音を言い合ったりする気持ち。

099 欲しいものはすでに持っている

楽しみはいつも自分の中にあるもので、環境は自分の幸福感になんら影響を与えるものではありません。

本文より引用

 

 

知【Wisdom】

121 学び上手な人

本当に知恵のある人は、自分の知識を披露するよりも、人に質問することを好みます。

人のやさしさとかおもいやりも、口先でほめるのではなく、まるで自分のもののように愛せばいいんです。

134 本質を知る

本質とは、

語らずともただそれに触れただけで、わかってしまうもの。あまりの美しさに、拝みたいような気持ちにさせられるもの。そのくせシンプルで、わかりやすく、身近なものとして感じることができるもの。

135 学ぶとは思い出すこと

おもいやりとかやさしさは、持つものではなく、思い出すものです。

人を喜ばせようとするのは、善意ではなく、本能です。

「本来の人間らしさ」を取り戻すために、私は学びます。

本文より引用

 

友【Fellow】

149 やさしさとはなにか

もっと他人にやさしくしたいなら、自分のことをもっとよく知ればいいのです。

自分の中にあるものを認めれば認めるほど、他人の中にあるものを、

もっと大切に扱えるようになることでしょう。

154 人が動物と違う理由

人には「五倫」、つまり”踏みにじってはいけないもの”が五つあります。

ひとつは親子の愛情、ひとつは自分が大切だと思う人の気持ち、それから夫婦の役割を認め合う心、

年上を尊敬する心、そして仲間との信頼関係です。

人が人である理由は「心」にあります。

そして人は、人の心に触れることによってのみ、そこに進むべき道を見つけることができます。

本文より引用

偉人の想いを知り、未来の自分に活かそう

過去の偉人には、その時代背景が色濃く反映されています。今では到底考えられない事が起こっている中で自分の大切な物をどう伝え守るか、何が大切なのかを常に考え動いているのです。

時代は変わり人も変わっているけれど、もしかしたら大事なものは変わらないのかもしれない。

偉人たちが命を掛けてでも学び、伝え、大事にしていた「考え」「気持ち」は今も必要なことだと思いました。

日頃の生活の中でもちょっと頭の片隅において、半径500メートルくらいかもしれないけれどせめて自分の周りの人は大切にしたいなと感じます。

 

また話が大きくなってるにゃー

みなさんの尊敬する人は誰ですか?

では、また^^