【読書レビュー】アドラー子育て「育自の教科書」勇気づけの子育て?
こんにちは、今日は育児書の読書レビューです。特に熱心に育児に力を入れているわけではないですが、育児の考え方はほんとに幅広い!「〜法」「〜育児」と見る度、自分はどんな育児をしていけばいいのだろう…と迷ってしまいます。まずは「知る事から」!と思い、育児書を読むようにしています。
今回はベストセラーになった「嫌われる勇気」でも広く知られた「アドラー心理学」に基づく育児書です。私は「嫌われる勇気を読んで、何か救われた思いになりました。。それもあり、育児書でもこちらが気になり選んでみました。
- 育児書参考にしたいな…
- アドラー心理学に興味がある
- しっかりとした育児書は読んだ事が無いので読んでみたい
そんな方の参考になれば嬉しいです!
▼今回はこちら
こちらの本はアドラー心理学について多少知識がある前提で進むので、先に「嫌われる勇気」や「アドラー心理学」の基礎知識を入れておいた方が良いと思います。
アドラー心理学って?【勇気づけの心理学】
▼嫌われる勇気
アドラー心理学(アドラーしんりがく)、個人心理学(こじんしんりがく、英: individual psychology)とは、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)が創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系である。個人心理学が正式な呼び方であるが、日本ではあまり使われていない[1]。
wikipediaより
アドラー心理学は数年前にベストセラーになり、割と耳にする機会も多くなりましたよね。「人の悩みは人間関係に終始する」「人が行動しないのはトラウマなどの原因ではなく、別の目的のためだ」「共同体感覚が大事」など、今までの心理学とはなにか違うような雰囲気…
幸せの3つの条件
アドラー心理学では、人の幸せをシンプルに3つの条件で示しています。
- 自己受容:ありのままの自分を認める事が出来る
- 他者信頼:周囲の他者を信頼する
- 他者貢献:自己を犠牲にする事無く、他者に貢献する
そして、共同体感覚(人は縦の関係でなく、横のつながりの関係である)が大事としています。
アドラー心理学は育児にどう活かせる?親の在り方と子どもへの接し方
アドラー心理学を育児に活かすには?そこには大前提として、「親のあり方」と「基本的な子どもとの接し方」があるようです。
親の役目は勇気づけのサイクルづくり
アドラー心理学の育児で親の役目は、「勇気づけのサイクルづくり」です。「勇気づけのサイクル」とは、
- 共感し、気持ちを受け入れる⇒自己受容
- 無条件で信じている事を示す⇒他者貢献
- 感謝を示す⇒他者貢献を感じる
このサイクルを回す事で「幸せを感じる」「共同体で行きている」と感じることができる。親のあり方とはこのサイクルが自動的に回せるように、こどもと関わっていくこと、と書かれています。
まずは親自身が自立する
まずは親自身が自立していることが必要です。
アドラー心理学を活かす育児は、「励ましの育児、勇気づけの育児」としていて、相手を思いやるにはまず自分自身が自分を大事にできていることが必要。親が自分を育てる事でもある。そういう意味でもタイトルが「育児」ではなく「育自」となっているんですね。
そして、多くの場合は親自身の問題が解決されておらず、子どもとの関わりに影響が出る事が多いです。
自分が小さい頃思うように習い事が出来ず、それを自分の子どもにさせる。自分が厳しく育てられた反動で自分の子どもに甘く接してしまう…
親自身が自分自身の問題を解決し、自分と子どもの人生は違うものと認識する「課題の分離」をしなければいけない。子育ての本質を理解するには、まず親の自立から、という事なんですね.
ほめない・しからない⇒勇気づける
本書でも出てきますが、育児のよくある場面を「勇気くじき」と呼んでいます。
イヤイヤ期の子に「なんで早く出来ないの!」と怒ってしまう…、「みんな出来ているでしょ」と周りと同じにしようとする同調圧力…、「これが出来たらおやつあげるね」とおやつで釣ろうとしたり、、、
だいたいなずなの話にゃー
育児では子どもに接する際「ほめる」「叱る」などよくありますが、アドラー心理学ではそれは違う、と言っています。正しい行動に正しい反応・接し方をすることが親には必要。ではそれはなんなのか・・・?
ほめるとは…
よく「ほめて伸ばす」「ほめる事は良い事」とされていますが、「褒める事」は下記のようなことをです。、
- 常に上から目線
- 出来ると信じていないから褒める
- 褒めて相手をコントロールしようとしている
- 褒めはいつも結果をみている
褒めると褒めた相手は気持ちよくなるので「良い事」かと思いきや、こんな深層心理が隠れているんですね。さらに褒める事で人の評価を気にしたり、対価を要求するようになったり…褒めることの効果はマイナスなのかもしれません・
叱るとは・・・
には一次感情二次感情と、わき上がってくる順があるようです。「怒り」は二次感情。一次感情の「心配、悲しい、寂しい、残念、つらい」などの感情をもとに出てくる感情。それをそのまま子どもにぶつけても、こどもは受け取れません…冷静に一次感情を伝えると子どもも理解できます。
大事なのは適切な行動に適切な正の注目=「勇気づけ」
子どもの行動の「目的」は、とにかく大好きなパパママの注目を得る事!それが良い行動であっても悪い行動であっても…悪い行動に注目して反応してしまうと、親の注目を得られた!とまた同じ行動を繰り返してしまいます。
大事なのは、「適切な(良い)行動に対して、適切な正しい注目」を与えること。そうすることで、「よい経験」の記憶となり、同じ「適切な行動」をするようになります。
適切な注目とは…
なずなの実践【3歳の娘への勇気づけ】
話していると、子どもの気持ちを代弁している気がしてきます。娘も言葉を聞きながら「うんうん」とうなずきます。そうしているうちに、共感の言葉あたりからちゃんと顔をあげて晴れやかな表情に^^
「次お花のパンツ履く!」と、意気揚々と新しいパンツを自分で持ってきてくれました✨
それ以来、漏れてしまっても「勇気づけ」を続ける事で保育園でもパンツに挑戦するように…
私の実践の一例ですが、他の事でも同じように接していく様心がけていこうとおもいます^^
アドラー心理学で自分も子どもも勇気をもって
育児に対する考え方は人それぞれ。それこそパパママでも違うかもしれません。多くの親は自分がされてきたように育児していきます。ただ、いろんな考え方を知り自分や子ども、家庭に合う育児の考え方を「選ぶ」ことで視野も広くもてますよね。そういった意味でも、このブログでも育児書のレビューを書いていきたいと思います。
アドラー心理学は、わたしにとっても考え方の転換になったきっかけなので、育児にも活かしていきたいなと思っています^ ^
勇気をもって。自分と周りを大事に。
では、また^ ^